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第8期オープンセミナー⑦「アラムナイトークその2」レポート

ライフシフト大学ではライフシフト・プランニングやキャリアデザインのような人生設計・キャリア設計と、ビジネススキルの学び直しができるほか、アラムナイ(校友会)による卒業後の交流も活発に行われています。第7回目(2023年2月15日開催)は「アラムナイトークその2~ライフシフト経験者談、ライフシフト大学で得たもの~」より、ライフシフト大学3期卒業生の宮川隆史さんの経験談をご紹介します。

 

ライフシフト大学で勉強の楽しさに目覚めMBAにチャレンジ

ライフシフト大学3期を卒業した宮川です。1990年に味の素へ入社、営業からスタートし、その後広報や海外、化粧品事業、人事、北海道への出向などを経て、現在は味の素エンジニアリングで人事を担当しています。

ライフシフト大学へは2020年10月に入学しました。印象に残っているのは最初に行った変身資産の講義です。オープンマインド・知恵・仲間・評判・健康の5項目についてチェックしたのですが、私は知恵の部分がほかの項目に比べ少し凹んでいる状態でした。これまで幅広く仕事をやってきたと自負していたのですが「絶えず新しい学習機会を模索し続け、勉強を欠かさないか?」「世界や日本社会の幅広い最新情報を常にチェックして、自分の時代認識を持ち、現在の仕事に活かしているか?」といったチェック項目に「違うな」と回答した結果、知恵の部分、要するにインプットが明らかに少ないということに気づいたわけです。

ライフシフト大学では半年ほどの時間をかけて学んでいくのですが、入学してから少し経つと、自分の知らないことがものすごく多いことがわかります。先生から「新聞を取ってますか?」と聞かれたときも、実はネットニュースで十分だと思っていたのですが、それではいけないと思い、それからは図書館で5紙を並行して読むようにしました。同じニュースでも新聞社によって切り口が違うことが面白く感じてきて、改めて学ぶ楽しさを実感しました。働きながらライフシフト大学に通っていたのですが、刺激的な講義や新しい学びにどんどんとのめり込んでいきました。しかし1月中旬になって「本当にこのままで大丈夫だろうか」と急に不安感に襲われてしまったのです。当時55歳、このまま定年を迎えてシニアとして会社に残るよりも、外に出て人や組織に関わる仕事をやりたいと漠然と思っていましたが「今のままでは駄目だ、自分を鍛え直す必要がある」と思い直したわけです。これもライフシフト大学でさまざまな知識のシャワーを浴び、だんだんと自分が変わっていった結果だと思います。

せっかく学び直すのであればMBAを取得しようと思い、近くにいた多摩大学の卒業生に話を聞いたり、体験講座に参加したりしました。そのうちに勉強の面白さに目覚め、思い切って応募し、面接を経て多摩大学大学院に入りました。ライフシフト大学の良さは変身資産と、それに基づいたプログラムが非常に良くできている点です。最初に変身資産をチェックして、自分の強み・弱みを再確認し、そこから5つの要素をプログラムの中で学べるようになっています。

また先生方もその世界の専門家ばかりなので、最先端の知識を得ることができます。今は多摩大学大学院の先生、MBAの講師の方もライフシフト大学の講師陣に入っていらっしゃいますね。それからある程度長い時間をかけて学ぶことも私には効果がありました。1週間通しで企業研修をやる会社もありますが、ライフシフト大学のように半年近くの時間をかけて、しかも働きながら学ぶことはあまりありませんし、学んだことを即実践につなげることができます。私がMBAの取得を決心したのも、この時間の経過が重要だったと思っています。さらに卒業後も今回のようにお声がけいただいたり、今でも同期や先生方ともつながったりしています。何よりも学び続ける楽しさ、知らない世界をもっと知りたいという思いがだんだんと強くなっており、MBAの勉強も講義と論文だけで1200時間くらいかかるのですが、それも義務感ではなく、自主的に学ぶ気持ちになれたのはライフシフト大学のおかげです。

一緒に学ぶ仲間とのネットワークが作れるのは貴重な体験

続いてライフシフト大学 藤田学長と宮川さんの対談が行われました。

藤田学長「ライフシフト大学で学んでいるときの異業種の交流状況や、卒業後の交流について教えてください」

宮川さん「30代から60代まで幅広くいらっしゃいましたが、ほとんどが働いている方や起業家だったので、そういうネットワークが作れるのは貴重だと思います。在学中はもちろんのこと、今でも何かあれば相談をし合う関係が続いています。例えば私は人事の仕事をしているので、卒業後にキャリア支援に関するメディアでの登壇を紹介してもらったことがあります」

藤田学長「先ほど変身資産の話がありましたが、他に勉強になった、面白かったという講義や経験はありますか?」

宮川さん「印象に残っていることはたくさんあるのですが、ベテラン社員のためのロジカルシンキングが面白かったですね。あとはマネーセミナー。マネープランではなく起業時の税金や青色申告の話など、それまで考えたことがなかった話を聞けたのは勉強になりました。他にはデザイン思考といった、全く知らなかった分野との出会いがあったことも貴重な経験でした」

藤田学長「プログラム後半のテーマ演習について感想を教えてください」

宮川さん「テーマ演習はまさに集大成的な感じでした。私のチームは信用金庫の課題に対して提言するというテーマで、いろいろな資料をご提供いただいたり、経営企画室の方に質問したりといったことをやりました。1ヶ月くらいの期間をかけて、チームメンバーと頻繁に打ち合わせをしながら進めました。最終的には信用金庫ではなかなか考えられないような視点での提言ができたと思っていますし、今でも内容をよく覚えています」

藤田学長「ライフシフト大学の良いところは、シニアに必要な最先端の学びだけではなく、学びを実践的に活かせる演習がある点です。アメリカのMBAのような使い古されたケーススタディではなく、今困っている企業から課題をいただいて、それを5~6人のチームで提言・提案をするということを1ヶ月半~2ヶ月かけて行います。授業と並行して、理論と実践、基礎と実学、その両方に携わることができる工夫をしています。最後に宮川さんの今後のライフシフトについて教えてください」

宮川さん「ライフシフト大学やMBAでの学びを経て、人と組織に関わりたいという気持ちがより強くなってきました。企業に属するだけでなく、自分で仕事を作っていくこともできるので、人やキャリアに関するコンサルタントのような仕事、場合によっては経営に触れるようなことも視野に置きながら準備を進めたいと思っています。もちろん現役時代にいかに実績を上げるかが本当に大事だと思いますので、会社の力も活用しつつ、存分にやって羽ばたきたいと考えています」

参加者からの質疑応答

最後にセミナー参加者から宮川さん、藤田学長に向けた質疑応答が行われました。

参加者「今3ヶ月くらいの大学講座を受講していて、この続きはどうしようか考えているのですが、やはり知識は増えると楽しいですよね?」

宮川さん「学びはエンドレスなんですよね。どんなことでも学ぼうと思ったら全て学べるので、物事を自分でどう捉えるかだけです。ライフシフト大学のプログラムは私が受講したときに比べ、さらに充実していてびっくりしています。毎回ブラッシュアップされていて、しかも費用はぐっと下がっている。3ヶ月学ばれて、いろいろと感じることはあると思いますが、ライフシフト大学はまた違う学びがあると思います」

参加者「第8期ということで期を重ねていますが、どういう点を意識してプログラムをブラッシュアップされているのでしょうか?」

藤田学長「大前提として非常にきめ細かく在学生の声を聞き取っています。毎回アンケートを取って、講師・内容・運営に対する評価をしていただいており、その中でかなりのご要望や改善点を頂戴しています。さらに期が終わった時点で全体を通したアンケートを行い、その結果を反映しています。一点補足すると皆さん同級生との会話を大事にしており、授業で学んだ内容や実践知としてどう活かすかについて議論をしており、その時間を増やしたいという気持ちが年々高まっています。8期でも後半はライフシフト大学の中だけでなく、外の世界とつながることを計画しています。シニアの方にとってこれからはネットワークが大事です。仲間が広がって、その結果点と点や線と線がつながって新しい仕事が生まれたり、新たな世界が広がったりします。そのきっかけになるようなプラットフォームをライフシフト大学でやろうと考えています」

 

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