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第8期オープンセミナー⑧「最終回~プログラム説明会~」レポート
ライフシフト大学は、ライフシフト・プランニングやキャリアデザインのような人生設計・キャリア設計と、ビジネススキルの習得、そして活発な講師や卒業生同士のネットワーク構築など、人生100年・80歳現役時代を豊かに過ごす学び直しの場です。最終回の今回(2023年2月28日開催)は「リスキリングで人生100年時代に備える!あなた自身が気づいていない強みや特徴が必ず引き出される…日本唯一のライフシフトに特化したキャンパス ライフシフト大学オープンセミナーで最強の講師陣・異業種の仲間とともに先進ビジネスパーソンの戦略的学び直しを体験しよう」をテーマに、ライフシフト大学の藤田英樹学長から、ライフシフト大学の特徴やメリット、思いなどについて紹介します。
人生100年時代に必要な「学び直し」ができるライフシフト大学
ライフシフト大学で行っている講義の目的は人生100年時代に備えることです。ご存知の通り、日本人の平均寿命は女性が80代後半、男性が80歳前半から半ばとなっており、このまま行けば平均寿命100歳に差し掛かることも十分考えられます。もちろん健康寿命というものもありますが、こちらも今後伸びていくことが予想されますので、80歳になっても生きがいを持って働く力を備えていることが求められ、そのためにはさまざまな学びを深めていくことが大事です。その学びを我々ライフシフト大学ではアシストしています。
さて、学びに関しては「アンラーニング」というキーワードが流行しています。一見すると「学ばないこと」のように思えますが、実際は「学び直し」「学びほぐし」という意味です。今日はこの学びほぐしに関するテーマに沿って、ライフシフト大学が何を提供し、どのような講義をしているかを紹介します。人生100年、80歳現役の時代を生き抜くための学び直しの場であるライフシフト大学。メインのキャンパスは品川にありますが、現在はリモート中心の授業を行っています。日本人は国際的に見ても高い水準の学力を持っていますが、社会に出てからの学び直しという観点では、その習慣が備わっていないというのが実情です。2015年文部科学省がまとめたOECD諸国における25歳以上の学士、すなわち大学に入り直した人の割合を見ると、スイスやイスラエル、アイスランド、デンマーク、ニュージーランドは30%弱と高いですが、日本は非常に低くて約2%しかいません。またパーソル総合研究所が2019年に行った調査によると、日本人の学習や自己啓発活動は「とくに何も行っていない」が46.3%と、他の国に比べ非常に高いことがわかります。こういった背景から日本の産業界、日本という国が置かれている状況に対し非常に危機感を持って考えなければなりません。
ライフシフト大学4つの特徴
日本人の学び直しについて、ライフシフト大学では3つの方向性をバックアップします。1つ目は現在所属している組織で引き続き成長・活躍する道。2つ目は独立起業やNPO活動といった第二の人生にチャレンジする道。3つ目がこれらを実現するために必要なメンタルやフィジカルといった活力を高める道です。また、自分をアップデートさせるためのキーワードとして「諦めない」「縛られない」「しがみつかない」の3つをキーワードとして掲げています。これらはアンラーニングに際しての心得でもあります。ライフシフト大学は「ライフをシフトする」と受けとめられがちですが、我々は転職を励行しているわけではありません。あくまでも自らの「LIFE」に向き合っていただき、自らの「LIFE」を豊かにするための学びの場。あるいは「ライフデザイン×キャリアデザイン×イノベーターシップ」を身につける場になります。
ライフシフト大学での学びの特徴を「LIFE」に紐づけて打ち出しています。Lは「Learning」、自分の弱み・強みを把握し、最強の講師陣と共に深い学び直しを経験し、内からの自信が湧き、自分史上最高の自分に磨き上げる。Iは「Innovatorship」、イノベーターシップを身につけ、知・情・意の再武装により自己変革し、現実を変え、社会を変えていくマインドを獲得する。Fは「Future」、自己のアップデートを習慣化して視座を高め、キャリアの自分化、第2の人生に向けてポジティブで納得いく選択肢が描ける。Eは「Encounter」、未知の自分、異業種の仲間、師やメンター、アラムナイ等の新たな出会いとネットワークを作る。この4つがライフシフト大学の大きな特徴です。
ライフシフト大学に通う8つのメリット
続いてライフシフト大学に通うメリットを8つ紹介します。1つ目は「群を抜いたコストパフォーマンス」、これまでの期においては約5ヶ月で16~20回の授業を行っており、1時間あたり2000~3000円と非常に費用対効果が高いと自負しています。2つ目は「一流の講師陣」、3つ目「異業種・異世代との枠を超えた出会い、豊富なディスカッション/ワーク」、授業は受け身ではなくグループワークもふんだんに取り入れています。4つ目「オリジナルのe-Learning動画を学び放題」。5つ目「プロによるコーチング、自主学習の習慣化プラットフォーム」、これはオンライン上で受講生と講師陣のやり取りができたり、学びの足跡をジャーナリングやセルフコーチングといった形で残せたりするプラットフォームを用意しています。6つ目が「越境副業体験」、各企業でも導入されていますがこれを模擬的に体験できます。7つ目「修了証明(煉士)と資格(ライフシフトプランナー)への橋渡し」ということで、煉士というのは学士と修士の間に位置づけられる資格です。また、ライフシフトプランナーという公的資格の初級をすぐに受けられるようになります。8つ目が「卒業後のネットワーク」、これまでの卒業生を含め、縦横のネットワークができています。
ライフシフト大学の創業者は徳岡晃一郎と申しまして、株式会社ライフシフトCEO兼ライフシフト大学理事長を務めています。また多摩大学大学院の教授や学長特別補佐もしています。日産の人事出身で、その後外資系コンサルティング会社を経て2017年にライフシフト大学を創業しました。ライフシフト大学の学長は私、藤田英樹です。2022年夏に学長に就任したばかりで、その前は電機業界団体のトップを務めたり、パナソニックでグローバルマーケティングや海外での営業、経営戦略、渉外等の仕事をしていました。これらの分野が専門ですが、ライフワークとしてリベラルアーツを勉強してきており、それを教えることもしています。
ライフシフト大学で学べること
ライフシフト大学で教えることの根幹は「変身資産」、これは理事長の徳岡と、一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生が提唱している概念です。80歳まで現役の力を蓄えていくためには「マインド・知恵・仲間・評判・健康」の5つの変身資産が必要で、入学時に皆さんがこれらの力をどれくらい備えているか、そして大学期間中にどれくらい伸びたかを修了後に査定することで、自分の強味と弱味を認識します。
第8期の講義は「基本コース」としてアートセッション・ライフシフト概論・ウェルビーイング/変身資産・イノベーターシップ概論の4つ、「実践/深耕コース」として読書会・コミュニケーション・自己PR力・マインドフルネス(坐禅体験)・ライフシフトプランニング・キャリアコミュニティの6つを用意しています。
ライフシフト大学では、5ヶ月間で29万円のライフシフト大学(LSUM)、12万円のライフシフト大学スタータープログラム(LSUS)、7万円のライフシフトジム(LSUG)の3コースを用意しています。メインのLSUMがフルコースとなり、一部を抜粋したものがLSUS・LSUGになります。
LSUMについて詳しく紹介すると、まず基本コースが4日間。これは土曜日の朝から夕方まで6~7時間の授業を受けるほか、グループワークやディスカッションも含まれます。そして学び放題のeラーニング、5ヶ月間に30分×3回のコーチング、ライフシフト実践コース、テーマ演習、卒業式、スペシャルゲスト講演会が受けられます。さらにオプションで多摩大学大学院の授業も1科目履修可能です。
講師陣は、社会人経験をされてきた方、アカデミアの世界で仕事や研究をされてきた方、自らライフシフトされた方、イノベーター的な活動をされている方などを取り揃えています。大きな特徴となるのがテーマ演習です。これは過去7期において非常に人気のある授業で、いわゆる中小・中堅起業やスタートアップ・ベンチャー企業から現実の事業課題・経営課題をいただき、その課題に対して学生がグループを組み、2ヶ月間かけて提言・提案をするというものです。最終日の発表会には企業の代表や幹部も参加し、コメントや評価をいただけます。仲間同士の結びつき強化や思考の実践にもなり、企業からも喜ばれる、まさにWin-Winの関係です。
第8期からスタートする試みにe-Learningがあり、ライフプランニング・ベテランロール・イノベーション・リベラルアーツの4つを勉強できます。特に重要視しているのがリベラルアーツで、他者、あるいはグローバル社会と対話していくためには人間力を高めることが欠かせません。例えば欧米に行くと「日本人はどんな宗教を信仰しているか」「日本人の美意識とは何か」と聞かれることがありますが、こういった質問にきちんと答えることができることが、これからの働き方においても非常に重要だと考えています。
点と点をつないで豊かな人生100年時代を目指す
2005年のスタンフォード大学卒業式でスティーブ・ジョブズが卒業生に送った祝辞があります。有名なのは「stay hungry, stay foolish」ですが、私は「Connecting the dots」という言葉が好きです。人生とはdots(点)、生きていく上でモノ・コト・人といいdotsに出会い、活動し、足跡を残していくことです。そうして目の前のことに一生懸命になると、いつの間にかその点同士がつながるときが訪れます。ライフシフト大学でこのdotsを経験しながら将来を作っていく、これはぜひ体験していただきたいと思います。
もう一つ重要なのは、ライフシフトとは人生、生きることの本質を問うことです。リスキリングやリカレントといった小手先のスキルを身につけるのではなく、人生の目的や意義を本質的に問いかけることこそが目的であり意味だと思います。それを紐解くと、幸福とは何か、正義とは何か、利他とは何か、愛とは何か、こういったところに立ち返るわけです。2500年前のアリストテレスが幸福論について「手段とはならない最上位の目的が幸福だ」と言っています。幸福は手段ではなく目的であり、継続性のある幸福を求めることが大事だということです。また「幸福は賞賛と相容れない、幸福は祝福と共にある」とも言っています。賞賛は刹那的・短期的・見返り希求的ですが、祝福は長期的であり無償の愛です。祝福とともに幸福があると、それが自分に返ってくるということです。
ここまでライフシフト大学の学びのエッセンスを説明してきました。アンラーンとは学び直し・学びほぐしと言いましたが、これは「脱学習」とも言い換えることができます。これまで学んできたことを一旦脱してみよう、無地の境地に返って再学習しようということです。その再学習の先にブレイクスルーがあります。これを日本的な言葉で言うと「守破離」です。基礎をしっかりと構築する「守」、構築したものに新たな学びを取り入れる「破」、そこから離れて自分らしいものを確立する「離」。そしてこの守破離はサイクルになっています。自分らしいものを確立しても10年経ったら古くなってしまう。そのときはもう一度「守」に戻るわけです。私は守破離のサイクルの中心に「道」を置いています。このサイクルを回し続けることで道ができるわけです。この中心の「道」をどう作るかはあなた次第です。
今回の講演をお聞きになって、第8期のプログラム内容や、教鞭を取る私の思い、ライフシフトに対する思いをシェアできていたら嬉しいです。
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