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第9期オープンセミナー②「ライフシフトプランニングと実践:マルチステージの生き方とは」レポート

ライフシフト大学は、人生100年・80歳現役時代をより充実したものにするための学びと実践を行う場を提供しています。

今回は「ライフシフトプランニングと実践:マルチステージの生き方とは」をテーマに開催されたオープンセミナー(2023年5月31日開催)より、ライフシフトプランニングの概要と、マルチステージを生きるための学びについて、一般社団法人ライフシフト・プランナー協会理事長の利根川豊氏がお話しします。

ライフシフトの実践と指導をするライフシフトプランナー

今日は「ライフシフトのプランニングと実践」の導入にあたる部分を紹介します。

まずライフシフトプランナーについて説明します。文科省所管の生涯学習開発財団が後援しているライフシフトプランナーという資格があります。ライフシフト大学でも正式な資格として認定しているものです。ライフシフトプランナーの役割は大きく2つに分けられます。1つ目は充実した人生100年時代を送るためにライフシフトを実践する人です。2つ目はこれからライフシフトを目指す人の支援、ライフシフト実践に向けて導く案内人の役割があります。

これからライフシフトを実践したいと思っている皆さんには、自らの実践に加え、ライフシフトを目指す方の指導者になる。そんなマインドを持っていただければと思います。

60年に延びた現役時代をいかにデザインするか

ライフシフトを理解するには、まずマルチステージを理解する必要があります。今までは学校を卒業し、社会人になり、60歳で定年を迎えて老後の人生を送る3ステージ型の人生が主流でした。しかし医療や福祉が充実している今、人生が長寿命化しています。寿命が延びた分、生計を立てるためには長く働かなければなりません。今までは40年働いていた期間が、長寿命化によって60年に延びるということです。また、お金を稼ぐだけではなく、健康や生きがいをいかに作っていくかが大事です。

そこで求められるのが、この60年に延びた現役時代を自分でデザインするマルチステージ型の人生です。このデザインを考えていくのがライフシフト大学になります。もちろん一つの会社に60年間全身全霊で尽くすことも悪くありません。しかし不安定・不確実なVUCAの時代において、一つの会社に居続けられるかどうかはわかりませんから、ある種の危機感を持つことが求められます。この延びた20年間をどうするかを考えるのがプランニングであり、ライフシフトプランナーが目指すところでもあります。20年あればいろいろなことができるということを、ぜひ認識してください。例えば社会人大学に入ってMBAを取得する、社内で新規事業を起こす、独立開業する、転職、学び青し、子育て、介護、海外生活などさまざまなことができるわけです。これをマルチステージと呼び、その生き方をマルチライフと呼んでいます。そして複数の仕事を同時並行して行うマルチワーク。この3つのマルチを3Mと呼んでいます。プランナーになると収入源を1個2個と増やしていくマルチワークに本気で取り組む内容を学んだり実践をしたりします。

ライフシフト大学で変身資産を作る

マルチステージを生きるためには変身する必要があります。良い意味で変わっていくということです。変身とは、マルチステージ型の人生を楽しみ、人の人生を応援するために自分が変わっていくというポジティブなマインドセットだと考えてください。

80歳まで現役力を保つためには「変身資産」を作っていく必要があります。変身資産について詳しくはライフシフト大学で学びますが、気持ちや精神力を高め、知恵をつけるために勉強し、実践を通じて経験する。そして本当に夢を語れる仲間を作る。自分の評判、自己PR力を上げる。人に共感する力を身につける。健康管理をする。こういったマインドを身につけることを変身資産と呼んでいます。

目指すライフシフトは人それぞれ違います。ライフシフト大学でもライフシフトプランナー協会でも、これが正解という型を教えません。むしろ型にはめるようなことはしたくないわけです。自分でクリエイトしていくことが重要になります。ですから義務教育のようにテキストに沿って点数を取るような学びはしていきません。ライフシフトを遂げるためには自分の人生の棚卸をして、自分の持っている資産に気づき、その資産を伸ばしてくれる仲間や先生に出会い、実践を通して小さな成功体験を積み重ねることが必要です。まずはそんな環境に身をおいてみることがライフシフトの第一歩になります。いきなり大きなことをやるのではなく、小さなことを積み重ねることでキャリアができたり、新しい事業の展開が始まったりしますので、あまり構える必要はありません。

目の前の仕事や生活といった「緊急かつ重要なこと」ばかりに釘付けにならず「緊急ではないけれど重要なこと」にも目を向けて、長期的なキャリアを考える習慣を身につけることもライフシフトにおいては必要です。理想のライフスタイルをイメージし、考えて試す。こういう場を持つことが重要になります。ライフシフト大学はその場として最適だと言えるでしょう。

ライフシフト・プランニングで上向きのサイクルを回す

ライフシフト・プランニングは「分析・検査」「見える化」「組み合わせる」「仮説化」の4つに分けることができます。まず自己分析をして、自分の思いを書き出して見える化します。このあたりはライフシフト大学で徹底的に学びます。自分一人ではなかなかわからないことですが、一緒に学ぶ仲間からの評価を通して確実に見える化していきます。

大事なのは「組み合わせ」です。ライフシフトをするには、自分では意識していなかった特技や資産を組み合わせて新しい価値を生み出していかなければなりません。ライフシフトとは、イノベーティブなマインドを持ちながら、自分のライフを作り上げていくことですから、この組み合わせが非常に重要になってきます。この組み合わせをしていくのがプランナーの役割です。そしてとにかくやってみること。仮説を立てて行動する、実践する。このサイクルをぐるぐると回していくことがライフシフト・プランニングの大枠になります。さらにサイクルを回しながら成長・発展をする必要がありますから、ライフシフトプランナー協会では上向きの螺旋をイメージしてます。そしてライフシフトによって自分がハッピーになったら、おすそ分けをするような気持ちで人と社会に貢献する「共通善」を目指していただきたいと思います。

非日常的な体験を通じて学びを実践に移す

ビジネスパーソンの学びの源泉は経験が7割というアンケート結果があります。考えるだけでなく、経験を積んでいくことが非常に大事です。ライフシフト大学でもライフシフトプランナー協会やプランナーの皆さんと講義を行い、ライフシフト・プランニングのマインドを形成・実践できるよう支援していきます。ライフシフトを遂げるためには、学んだことを実践できるようにしなければなりません。非日常体験の学習もたくさん用意しています。非日常体験で得られることはライフシフトマインドを醸成していきます。その結果クリエイティビティに毎日を進んでいく創造力や、他人と自分を結びつける振る舞い力、さらにライフシフトを実現する実行力が身につきます。

またライフシフトを実現するためには一生懸命学ぶ必要があります。ライフシフト大学ではライフシフトの領域に足を踏み入れるということで、自己分析、実践体験を徹底的にやっていきます。

その後終身的にライフシフトプランニング活動、通称「ライ活」をしていくということで、ライフシフトプランナー協会では勉強会も開催しています。思いを熟成させ、新しい物ごとを組み合わせて創り、ライフシフトを実現していくために進んでいっていただきたいと思います。ぜひ前述のマルチステージ・マルチライフ・マルチワークの3Mの実践をして、ハッピーな人生を作ってください。

 

ライフシフト大学第9期 募集要項および申込ページはこちらです。ぜひご検討ください。

 


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